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エベレスト標高論争に終止符か、ネパール政府が来年計測へ

 

ネパール政府が来年、世界最高峰エベレストの標高を測量することになった。当局者が22日明らかにした。

ネパール当局はこれまで、自国でエベレストの標高を計測したことはなく、インド当局による1954年の測量結果である8848メートルを公式の標高としている。

多くの欧米登山家は、1999年にナショナルジオグラフィック協会とボストン科学博物館が計測した8850メートルを標高として採用しているが、2005年の中国の調査では8844.43メートルという結果が示され、各国で意見が分かれている。

ネパールの測量当局責任者は、来年に計測を行うと明らかにし、海外の専門家らと測量方法について今後検討していくと述べた。

中ネ交通インフラ建設,印がますます警戒

中国が,チベットからネパールに向けての交通インフラ建設を加速させている。9月15日には,シガツェ和平空港(軍民共用)からシガツェ市内までの高規格道路が完成した。ラサからシガツェに至るG318号線の一部で幅員25m,イザというときには軍用機の離発着が可能だそうだ。

鉄道は,ラサからシガツェまではすでに完成しており,2020年までにその先の吉隆鎮(Kyrong, Gyirong, Kerung)まで延伸の予定。吉隆鎮からネパール側のラスワガディまでは30㎞ほど,カトマンズまででも120㎞余り。山岳地で難工事が予想されるが,すでに中国企業数社が事業化をネパール側に打診している。

この9611日に公式訪中したKB・マハラ副首相兼外相も,このルートでの鉄道建設につき,中国側とかなり突っ込んだ話し合いをした模様だ。「一帯一路」のネパール経由ルートは,ラサ~シガツェ~ラスワガディ~カトマンズが本命となったとみてよいであろう。

この中国南進に神経をとがらせているのが,インド。たとえば,国際政治学者のA・ルフ(*1)は,次のように指摘している。

「パキスタン,バングラデシュ,スリランカ,ネパールはいまや北京の衛星国家である。」

「ネパールは,旧シルクロードを今日に再生し名実ともに超大国になろうとする中国の大きな野望から最大の利益を得ている国の一つであり,これこそが,対印関係悪化を警戒しつつも,ネパールをしてインドをいら立たせても構わないという態度をとらせている理由である。」

「中国と南アジアとの経済関係は,『一帯一路』によりさらに強化され,これが安全保障関係強化にもつながるものとみられている。これを,インドは危惧しているのである。」

 

ネパールなどを「衛星国家」と呼ぶのはいささか言いすぎだが,「一帯一路」の旗を翻し,着々と南下する中国をインドが警戒するのは当然といえよう。

 

核禁止条約,率先してネパール署名

核兵器禁止条約署名式が920日,国連本部で開催され,ネパールはKB・マハラ副首相兼外相がこれに署名した。BR・パウダル報道官「これは核廃絶へ向けての意義ある一歩前進だ。」

南アジアでは,他にバングラデッシュも署名したが,インド,パキスタン,スリランカは署名していない。

日本は,唯一の被爆国であり,北朝鮮の核開発に猛反対しているにもかかわらず,この条約の意義を頭から否定し,条約交渉にすら参加せず,むろん署名はしていない。

 印中二大核保有国に挟まれたネパールは,率先して条約に署名した。こんなところも,日本はネパールから学ぶべきだろう。