理事長就任のご挨拶

平成28年07月08日

 金井良碩

 

前任の鶴谷理事長から、しばしば「後を頼む」と要請を受けてきましたが、私自身が他のNPOや公益社団法人などに顔を出していたので、とても重責は負えないと断り続けてきました。HNAは発足以来、永らく高田誠理事長のもとで運営されてきましたが、平成22年に坂西理事長の新体制が組まれ、同時に鶴谷副理事長が誕生しました。しかし、間もない23年秋に新理事長が不慮の病気で倒れて入院生活を余儀なくされることとなり、その後、鶴谷さんは副理事長として理事長を代行されることになりました。

正式には、平成25年の秋から理事長職となりましたが、実質的には平成23年の秋から、実に4年半の長きにわたって理事長をお引き受けいただいたことになります。今回改めて、鶴谷さんの懇請を受け、「頼まれるうちが花」と考え直して理事長をお引き受けする覚悟を決めた次第です。

この間、HNAにとっては大変な出来事が頻発しました。24年12月の緒方俊治理事の富士山での遭難事故死と27年4月のネパール大地震です。有り難いことには、緒方理事のご遺族から多大なご寄付をいただくこととなり、これを「緒方基金」として、ハンディキャップを負った方々のための施設に役立てることができないかと検討してきました。その矢先の地震で、これまでに建設してきた学校が半分以上被害を受け、即座に立ち上げた義援金だけではとてもその復旧費用は賄えないので、緒方基金の一部を活用して復旧に充てることとしました。

ここまでの道筋を前理事会につけていただきましたので、今年度からは、この実践に尽力する必要があります。そのため、和光広典、高屋義治、酒井利直の3氏に副理事長をお願いし、新たに、柏田靖枝、田中翠,曲里由喜子の女性お三方に理事に加わっていただきました。あわせて、事務処理を効率良く進めるため、バラル ババン氏を職員に任命いたしました。鶴谷前理事長には、引き続き監事として高所からの活動のチェックをお願いいたしました。今後この陣容で、在ネパール法人(HNANepal)とも連携を取りながら事業推進に努めてまいります。

ここ数年、私はHNAを認定NPOにできないものかと取り組んでまいりましたが、会員構成や活動内容など、認定法人としての資格要件は満たしているものの、些細な事務手続きの不備によって阻まれてきました。思えば、理事長は4代目を迎えますが、その間事務局長は田中俊甫専務理事ただ一人で勤められてきました。この会は、実質的に田中さんの会ともいえますが、今後の展開を考慮すると、事務局体制の強化が重要な課題です。そのため、特に田中翠新理事とババン事務局員には、田中事務局長のサポートをよろしくお願いする次第です。私自身も、できるだけ事務手続きには関与して、認定法人にふさわしい事務管理体制を整えてまいる所存です。

昨年12月の会報57号には、現地調査した地震被災結果が詳しく報告されています。これらの現状を見ると、一刻も早い復旧が望まれています。また今年5月の会報58号では、ネパールの国内事情が思わしくないなか、遅々として復興が進まない状況ではありますが、ようやく2つの学校で復興への取り組みがはじめられたと、在ネパール法人のバラル氏から報告されています。今後とも、現地法人との連絡を密にして、当面の重要課題である復興支援に取り組んでまいりますので、引き続き、会員各位のご支援ご協力をお願い申し上げる次第です